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精心道オフィシャル・ニュースレター
「ピュア・ハート、シンプル・マインド」
Pure Heart, Simple Mind
®

第2巻, 第6号; 2004年4月1日

ハート リーズン
情感 理知をつなぐ橋』
The Paradox of Reason and Emotion

このニュースレターは、思いやりと明快さをもって創造的に生きようとする人たちに向けて配信しています。新たに登録された方々に感謝します。seishindo@seishindo.org




【今号の内容】
1. 4つの知性
2. 詩的なアプローチ
3. プラクティス

「正反対の自分を経験する」
4. 関連リンク
5. おすすめ書籍
6. おすすめ音楽
7. エンド・ノート
8. 著作権
9. 登録と解除


1. 4つの知性

 感情と理性という互いに衝突しあうことの多い、それぞれ違った姿をした2つの性質の間を行ったり来たりしながら、多くの人は人生を送る。感情的自己にしたがってポテトチップスをほお張りながらテレビの再放送を見ているとき、一方では‘もっと運動をして減量しなくてはいけない’という理性的自己の声が聞こえる。

 人間がどのように進化をとげてきたかという基本事実を学ぶことで、この感情と理性の引っぱり合いについてはるかに多くのことが理解できる。

 最近の科学が示しているように、何億年にもわたる進化の過程を経て、現在の人間は4つの脳からなる立派な知性をもっている。互いに密につながりながら調和してはたらくように作られているこの4つの脳について簡単に述べよう。

1. 身体的な脳 <腸神経システム(主に内臓に位置する)>
 進化の中で最初に現われた脳。何億年も前の非常に古くから存在している生体組織。
 多様なホルモンを内分泌し消化機能を果たし、感情と身体の健康の維持にとって決定的なはたらきをする。
 精心道では、[次項で述べる] 爬虫類の脳および感情状態を決定づける大脳辺縁系と密接につながり互いに同格のはたらきをもつ脳として捉える。

2. 爬虫類の脳 <脳幹および基底核>
 呼吸、心拍、嚥下、目でものを追う機能、とっさの反応などをまとめ上げる機能をもつ。爬虫類動物は苦痛や感情を経験しないと言われているが、上記の身体機能すべてが、人間が経験する感情に作用を及ぼすのは明らかである。浅い呼吸、素早い目の動き、心拍数の高まりなどは決まって恐怖や不安をひき起こす。

3. 哺乳類の脳<大脳辺縁系>
 進化が始まってから数億年後に現れた脳。幼年時、母親の授乳によって育てられ、動物が感情をもつようになる。
 腸神経システムと爬虫類脳の電子回路を、大脳辺縁系がつなぎ合わせることによって私たちの感情が生み出されている。思考的、理性的な能力が出現するよりもはるか以前から、感情は生起し経験されていたといえる。

4. 大脳新皮質
 最も高度に発達した大脳新皮質は人類のみが有している。理性、抽象的思考、言語コミュニケーション、目標設定能力などをもつ。大脳新皮質は真の感情理解はごくわずかしかできない。感情について言葉で語ることは確かに助けにはなるものの、知性的な理解のみによって、私たちの感覚や行動習慣を変更するのに役立つような感情パターンに対する深い理解が得られることは稀である。

***

 以上のように、現在私たちは4つの脳の知力をもっている。しかしだからといって、人生における難局をうまく切り抜けられるとはかぎらない。バランスがとれた満足のいく人生をおくるために、新皮質の知的な賢さと、腸神経システムと爬虫類および哺乳類の脳から生ずる情動に基づく賢さを、喜んで受け入れ、その価値を理解し、総合的に扱う方法を私たちの誰もがより良く学ぶ必要がある。

 自分の感情をうまく扱うことによって、大脳新皮質が独裁的なリーダーでいるのを減らし、むしろチームプレイヤーとしてはたらけるように援助することができる。知性による指示を伴って、感情的自己の要求を [管弦楽組曲のように] 巧みに編成する方法を私たちは見つける必要がある。

 感情的に健康であるとき身体的にも健康だ。いったん、感情の健全さと身体の健康とのバランスがとれれば、社会的なゴールが達成できるように自分の理性を最もうまくはたらかせることができる。
 ハート(情感)からの求めなくして、ゴール達成や財産や人とのよい関係を築くことはできない。理性的自己と感情的自己とが一致して協調し合ってはたらくときのみ、真に満足のいく人生に到達できるのだ。


2. 詩的なアプローチ

 瞑想、呼吸のプラクティス、今ここに心する [mindfulness] 練習などを巧みにとり入れて真摯な努力を重ねることで、大脳辺縁系および身体で経験される自己 [somatic-limbic self] 、そして自分たちの感情をより良く理解しはじめることが可能となる。心に留めておきたい重要なことは、合理的な思考・言語能力といった知的演算を処理する新皮質よりも、身体の英智と情緒的演算を処理する大脳辺縁系に備わる英智の方が、はるか何億年も前から存在し、私たちの知恵の源となってきたのだという事実だ。感情は思考から始まるのではない。今日の世界では、私たちの非言語的感情の英智は不当に軽視されている。感情の英智を不当に低く評価することが導くものは、不満と、ストレスと、暴力そして人間性尊重の欠如である。私たちは日常的な基本事項として、自分たちの [情感をあつかう] 大脳辺縁系および身体で経験される英智とつながりをもち、その価値を充分認識することをしっかりやっていく必要がある。

 詩はそれ自体が、精心道の活動とこのウェブサイトの一部をなしている。
 詩は私たちの大脳辺縁系と新皮質との間に橋をかける。
 詩は私たちの感情に声を与える。
 詩はフィーリングを絵と言葉に変える。
 詩は個々の言葉だけでは示せなかったことをあらわにする。
 詩は魂とのコミュニケーションといえる。
 ロバート・フロスト(Robert Frost)は書く。

――

詩は生まれる
胸にこみあげてくる思いから
間違っているような感覚から
ホーム・シックから
愛のシックから
それは決して思考から生まれはしない

***

 友人のひとりが書いた美しい詩がある。


「ここがその場所」(作者より掲載承諾済)

ここがその場所 涙が賞賛される場所
はじめて彼女自身を明らかにできる じゅうぶん安全な場所
防御され、愛でくるまれ、回復へとむかう
一日また一日と

ここがその場所 もっとも恥ずかしい秘密が
誉れあるものとして保持される場所
何も隠すことなく
もっとも深い痛みと怖れが経験され
もっとも深いよい知らせが訪れる

ここがその場所 真実が語られ
いちばん辛いことが最初に語られる場所
ダメージは軽視も否定もされない
怖れは幻影
そして愛がすべて

ここがその場所 自分自身への思いやりをわたしが祝福する
わがままには感じない
境界はここに高く叫ばれ
そして自分に与えた愛がある
わたしから他の人に自由に流れ出ていく愛がある
でも、臆病さも忘れてはいない

ここが痛みの場所
真実が姿を現わし この身を深くぎざぎざに傷つける
再び体験することによって癒しはもたらされる
あなたの肉と 精神と たましいを伴って
この場所で あなたは痛みを生きる
それを呼吸し 味わい 聞き取りなさい
伸びて広がりうめき声をあげるための場所をそれに与え
手当てをし 治療のために傷を焼け
痛みの深みの中で

ここがその場所 小さな子どもの心の中に
愉しさが生まれる場所
かつて彼女の中で一度死んだ子ども
そして今、一日また一日と
彼女は満ちあふれてゆく
希望と 愛と 生命で
そして彼女は安全に守られている

なぜならここは
彼女を
気づかい、
知り、
理解し、
信じる者がいる場所だから


3. プラクティス「正反対の自分を経験する」

 自分自身の価値を最大限に理解する視点がもてるようにこのプラクティスはあなたを援助する。いつの間にか自分を縛りつけていたレッテルを剥がすことで、自分らしい自分でいることに解放感が感じられることだろう。

「正反対の自分を経験する」


4. 関連リンク

Learn Marketing Using Seishindo Practices
My colleague and friend Molly Gordon, a business coach, has incorporated Seishindo principles and practices into a 12-week teleclass that has shown hundreds of independent professionals and artists how to access and express their authentic marketing "voice."
The spring session starts April 27, 2004. Learn more about this powerful course at http://www.kickstartcart.com/app/adtrack.asp?AdID=71938
Molly Gordon, MCC, 360-697-7022 FAX: 206-201-5020. Find out why 10,000 readers turn to Authentic Promotion for insight into honest marketing that works. Subscribe (it's free) at http://www.authenticpromotion.com.
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 毎週たくさんの新しい方がニュースレター講読の登録をしてくれています。現時点での配信数は約4,300で、いまなお増加中です。他の方にもぜひ紹介してください。皆さんに感謝しています。


5. おすすめ書籍 by Cindy Franklin

「沈黙のことば」
エドワード・T・ホール[著] 国弘正雄ほか[訳] 南雲堂
"The Silent Language" by Edward T. Hall
In this classic book, anthropologist Edward Hall analyzes the many ways people "talk" to one another without the use of words. He illustrates how culture influences this silent language, and indeed controls much of human behavior in deep and pervasive ways that are outside our awareness and conscious control. Hall provides fascinating examples of how such basic building blocks of experience as space and time are understood and related to in fundamentally different ways in different cultures. A fascinating read.



6. おすすめ音楽

CD: "Marc Anthony" Marc Anthony
As I say on our website, I am a little bit shy to list this album, as Marc Anthony is a Latin heartthrob. But this CD definitely has some great upbeat tracks that we use fairly regularly in our workshops.



7. エンド・ノート

ライフ・コーチKaren Calabreseさんのコメント:

 精心道―わたしにとってそれは、自分のピュアハート・シンプルマインドを開くための、そしてフルに自己を体現して生きるための、絶え間のない励まし・変化・広がり・成長が示された継続的な知らせ。

 精心道―それは新しい傾聴の方法。開かれた耳で、心の耳で、精神の耳で、身体と魂の耳で聴き取るための。精心道はわたしの気づきを高める。自己の気づき、他者の気づき、世界と神の気づきを。

 精心道プラクティス―それは受け入れることの練習。受け入れとは、今この瞬間にいること、他者をジャッジしないこと、怖れを手放すこと。ピュアハート・シンプルマインドを受け入れること。受け入れとは、何も知らない状態のただ中で心の平安と静寂を保つこと。自己受容のための入り口としてプラクティスをすると、自分のハイアー・セルフとの深いつながりが感じられる。

 精心道―それはつながる練習。精心道のプラクティスを通じて自分のリソースに触れることができ、さらにいっそう強いつながりを感じる。それは、関係する人々との、わたしの生徒との、わたしの先生との、癒しと変容の手がかりを求めてわたしを訪れる人との、つながりでもある。

 精心道の学び―わたしにとってそれはシックス・センスです。

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8. 著作権

 発行者の許可なく転載、複製はできません。一部を除き、当ニュースレター「ピュア・ハート、シンプル・マインド」のすべての内容は、チャーリー・バーデンホップが執筆、編集しています。
Charlie Badenhop © All rights reserved.


9. 登録と解除

 ニュースレター(英文)の登録と解除は、下記のURLで受付けています。原則的に月2回の発行です。
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 ワークショップ「東京クラス」のスケジュールは、下記のページでご確認ください。www.seishindo.org/japanese/tokyo.html


日本語訳:下尾崎 勉プロフィール

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