精心道オフィシャル・ニュースレター
「ピュア・ハート、シンプル・マインド」
Pure Heart, Simple Mind ®
第2巻, 第13号; 2004年7月12日
この瞬間を信じ、自分を信頼しよう
Trust in the moment, and trust in yourself
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【今号の内容】
1. 道場にて
2. 正しい時を知る
3. プラクティス
「何もしない」
4. リソース |
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5. おすすめ書籍
6. 読者のコメント
7. エンド・ノート
8. 著作権
9. 登録と解除 |
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1. 道場にて
「うまくやろうとして多く動きすぎだ」田村先生は穏やかに私を注意した。「もっとはっきりと攻撃しやすい標的を敵に与えなきゃいかん」
合氣道の上級者クラスで、複数の攻撃者から自分の身を守る技を練習している真最中だった。5人の若い練習者が再び私に向かって突進してきた。またしても私は悪戦苦闘していた。
「よし、止め。5人の攻撃者が実際に君を打つためには、彼らはまず君に接近できる必要がある。君の仕事は逃げることじゃない。彼ら全員が、同時に君をつかむか打つかできるような空間をうまく作り出すことだ」
「攻撃者たちが門に入ろうとしているところを考えるといい。彼らがいっせいに門に突進したら互いに邪魔しあうだろう。動きを少なく、行為を減らし、心の平静を保つこと。彼ら全員が同時に手をだせるような明確な標的を示すことだ」
同じような忠告を以前にも聞いたことがあった。でも平静を保つことが必要な瞬間の真最中に、実際それができるようになるのは簡単なことじゃない。
頭でどうすべきか分かったつもりでも、いったん心臓が早く打ちはじめ、敵に押さえつけられたなら、自分が受けた説明どおりに動くのはほんとうに難しい。
「こうしてみよう」普段、額の汗を拭っている稽古着の袖の部分をつかんで先生は言った。「ここをつかんで引いてみなさい」
私が先生の稽古着の袖を適度につかむと、先生は逆らわずにとらせた。[これはいけると思って] 安心してさらに強くつかんで引こうとするやいなや、袖は引かせたままにして先生は私の手首をとった。突然の痛みで即座に私は手をはなした。片手で私をねじ伏せたまま、空いたもう一方の手で一度とられた袖を元に戻しながら先生は話した。「ほらね。私は稽古着を守るのではなく我が身を守ってるだろう。相手に袖をとらせれば、空いた両手で私はしたいことができるのだよ」
「動きを少なくすれば、敵の格好の標的になる。相手の標的として自分を示せば、敵がどんなふうに攻撃したいのかが分かる。さっき私の稽古着をつかんだように相手は君を攻撃してくるだろう。攻撃しやすいようにしてあげているわけだから、相手は倒せると感じて自信満々だ。そしてついに相手が殴るなりつかみかかってくるなりの動きを見せたら、さっと標的を取り上げてしまう。相手の意表を突いたらこっちのものだ」
先生は立ち上がり、5人の練習生に自身を攻撃するように言った。先生はほんのわずかに身を動かしただけだった。それはまるで練習生たちを [門をくぐらせるどころか] 針の目に通らせるかのごとく、見事に正確な動きだった。先生のごくわずかな動きだけで、攻撃者たちは標をはずしてしまっていた。
先生は続けた。「これは普段の生活の中でも起こっていることだ。対応が難しい課題に直面すると、無駄な動きをして平静をなくし、意識しないうちに自分で問題を難しくしている。深く呼吸し、心の平静を保ち、確信をもって待つことができれば、正しい瞬間がひとりでにやってくるのが分かる。タイミングを作ろうとしてはいけない。今この瞬間を信じ、自分自身を信頼しなさい。何もしないことで主導権がとれるのだ」
*この短いストーリーは、1年ほど前に逝去された田村 巌 先生の思い出にもとづいています。良き師範であり、素晴らしい人格者だった先生から学べたことを、私はほんとうに幸運に思います。
私は合氣道の練習から実にいろんなことを学んできた。道場での学びが、生きてゆく上で遭遇するいろんな困難をどうやって切り抜ければ良いかを理解するために役立ってきた。
人々といっしょに課題に向き合う際にいつも気づくことの1つは、往々にして彼らが威圧的に感じる課題を目の前にして戸惑いや充分な自信がないと感じているということだ。 企業の中でブレインストーミングをするために集まった人たちが、直面している課題がどれほど難しいかを口にしながら始めるところを、私は何度見たか分からない。この話し合いの始めかたは、ほとんどの人にとって、確実に創造性を台無しにできる方法なのに。それよりも私たちは、田村先生の助言に従ったほうがよっぽどいい「深く呼吸して、平静を保ち、確信をもって待つことができればやがて訪れる‘正しい時’を知りなさい」。実際、合氣道の練習中に私が何度も気づかされたように、何をすべきかが [頭で] 分かることと、実際に自分がとる行動とは別モノなのだ。
精心道のワークショップで教えている大切なことの1つは、落ち着いた状態にどのように戻るかということだ。例えば「ほんとうに自分が始めてもいいと思えるまでは、始めるな」とよく言う。つまり、対応が難しいと感じる課題に対して‘用心しすぎたり神経質になりすぎるな’ということ。自分が落ち着くための時間を充分にとって、直面している課題のことを考えても自分が周囲の世界に対して静かさを示せる、すなわち自分の中から落ち着きがにじみ出でてくると思えるまでは始めない、ということだ。いったい、どうすればそれが出来るのか? 継続的なプラクティス [練習] を通して出来るようになる。
自信をもってやり遂げようとする課題にとりかかる前に、自分が落ち着いているかを確かめることから始めることだ。冷静な視点でながめて、何か簡単なことから始めるやり方が一度分かったなら、[それを糸口にして] 難しいと思っていた課題もやれそうだと思えてくる。課題を前にしたら、深く呼吸し、自分を落ち着かせ、そして‘正しい時’を待つ。動きを減らし、何かをしようとせず、冷静に待つ。充分にスローダウンし、[攻撃者を引き付けるときと同様に] 考えが自分のところに近づく機会を、考えに与えることができたときにのみ、創造的な考え [アイデア] があなたに追い付いてくる。自分の身体を落ち着かせれば、思考する精神もまた落ち着く。思考する精神を落ち着かせれば、やがて創造性が生まれ、自信がわいてくるだろう。
きっとあなたにも“できる”。この瞬間を信じ、自分自身を信頼することによって、優位に立つチャンスをものにしよう。冷静に待てば、目の前に必要な答えがあらわれる。少しずつ…たくさんプラクティスを重ね…どこまでも根気強く。正しい瞬間にのみ動こう。深く呼吸し、さあ練習にもどって最初から始めよう。
3. プラクティス「何もしない」
"Do nothing"
居ること[being] と、すること[doing] の違いをこのプラクティスによって感じとってほしい。それは、行動を起こすために神経を高揚させることと、行動を起こすために神経を静かにさせることとの違いだ。課題を成し遂げるために [頭ではなく] 身体に備わった知性に従うことを練習する。この瞬間を信じ、自分自身を信じることを体験しよう。
プラクティス「何もしない」〔このページは英文です〕
We are happy to recommend the Retreat held by our collegues and friends Jennifer Louden and Molly Gordon:
Surfing The Edge of the Known:
Accepting Change, Honoring Transitions, Opening Space for the New
An Integral Women's Comfort Retreat with
Author Jennifer Louden and master coach Molly Gordon
September 16-19th, 2004
Breitenbush Hot Springs, Oregon
* Are you wondering what's next for you - in your work, creativity, spirituality, sense of purpose, relationships - or all of the above?
* Do you crave time and support to cease straining to know what's next and allow what wants to move through you to be heard?
This retreat isn't about answers - the soul's growth moves at its own mysterious pace, and forcing the river only creates dams. Yet there are skillful ways to create a passage of dignity and depth, to allow guidance to shine through. Visit ComfortQueen.com to learn more and sign up for Jennifer's Self-Care Minder free newsletter while you are there!
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CD: The Australia: Sound of the Earth"
by Steve Roach, David Hudson, Sarah Hopkins
It is hard to go wrong with any album with Steve Roach, and the two people he collaborates with on this CD really add a lot to the mix. The music is calming, spiritual, and beautiful to listen to. You can feel the primal influence of the Aboriginal culture, and sense yourself entering into special realm.
● ナンシー・キャメロンさんのコメント:
おはよう、チャーリー。
最近ニュースレターを読みはじめました。話すスピードというトピックは面白かった。早く話しすぎることのインパクトについてはずっと考えてこなかった(早食いっていう別の話もあるけれど)。かつてスピーチ・クラブにいたことがあるんだけど、間をとることの効力はみんな認識していた。特に重要なメッセージを伝えたいときにはね。ときどき思うのは、とにかく聞いてもらおうとして人は早口で話すんじゃないかってこと。間をとることを避けるのは、多くの会話が本当の双方向というよりは、お互いが単に別々の考えを話しているにすぎないから。間をとることを、相手が言ったことを咀嚼してそれを基に会話を築く機会にせず、ただ自分が言いたいことを言うために口をはさむチャンスだと思ってる人が多いんですよね。
ではまた。ナンシーより。
● ゴードンさんのコメント:
素晴らしいストーリー。それはまるで、私の心に魔法のチリを残していった‘流れ星’のよう。ありがとうチャーリー。
● ヴィンセントさんのコメント:
毎回のニュースレターを読むのを楽しみにしています。そして、おすすめCDにあったSteve Roachの "Dreamtime"を実際に聴いてみたらすごく良かった。ほかのものとは比べものにならないくらい。目覚ましタイマーを使ってこのCDを使うと、朝いい気持ちで起きることができます。いいCDを教えてくれてありがとう。
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Time for vacation and celebration:
There will not be a newsletter at the beginning of the month in August. Our next newsletter will be sent out around August 15th.
I will be away for five and a half weeks, mainly teaching in the States, and also taking a short vacation. My colleague Inessa is the webmaster and marketing director for Seishindo. She lives in Russia, and we have not seen each other since we taught a seminar together ten years ago. Inessa is coming to my seminar in Wash. DC. and I am really looking forward to seeing her after all these years. We are sure to have a great time!
I hope that all of you are able to take some time to have a short respite and appreciate some fine summer weather! I look forward to connecting with you again in the middle of August.
発行者の許可なく転載、複製はできません。一部を除き、当ニュースレター「ピュア・ハート、シンプル・マインド」のすべての内容は、チャーリー・バーデンホップが執筆、編集しています。
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