多くの人の役に立っているプラクティスの1つ。実行する前に、一度最後までこの説明をひととおり読んでほしい。
ノートかメモとともに楽に座り、5〜6回 深く呼吸しよう。鼻を通して、吸って吐いて。自分が良い状態でいることを妨げ、損なう、有害な何らかの教えを身につけてしまった時のことを、少し時間をとって思い出そう。例えば、誰しも子どものときミルクをこぼしてしまったことがあるだろう。教師は「お前は何て不器用で扱いに困る子なのか」と叱責する。それ以来、あたかも教師の言ったことが正しかったかのように、ふるまう傾向をもつ自分になってしまうことがある。
教えを身につけた出来事の様子を、コンパクトで簡素なフレーズにしてノートに書こう。例えば、「わたしは不器用で手をやかせる人間だ」。ノートをわきに置く。
現在の、座っている自分に意識をもどして、自分の姿勢と感じているすべての感覚に注意関心を払う。息を吸って吐いている経験に気づいていよう。そのまま呼吸しながら、もう一度気になる出来事を呼びもどす。
いまあなたは、呼吸のプロセスと出来事とその両方とともに、現在そこに座っている。そして、その呼び戻した出来事からあなたが今、新しく学びとることができる3つのことを、想像しはじめよう。
ここで気をつけることは、問題となっているその状況の中で軽減または進化できるような、自分にとって得るものがあり、健康でいるために役にたつ肯定的な感覚を含んだ、3つの新しい学びをいまあなたは求めているということ。
その新しい学びが「真実」かどうかは関係ない。ここでの眼目は、短時間のうちに自分を飾りつけることよりはむしろ、問題の状況の中にいながら同時に、進化や変化ができるとしたらそれは何なのかに自分の注意を向けつづけることである。
すべての注意関心を挑戦的な課題に向けて保ちつづけることは重要だ。ミルクをこぼす出来事の場合、子どもの重荷になるような否定的な自己イメージを与えるのではなく、その状況の中で子どもの役にたつアドバイスをするとしたら、それはどんなものなのかに気持ちを向けよう。
自分の呼吸に注意をむけ続ける。新しいアイデアをこしらえ上げようとするよりは、何かしらぽっかりと浮かんでくるのに任せよう。できたと思ったら、自己を支えるその新しい学びをノートに書く。
ノートをわきに置く。椅子に座っている自分が感じるすべての感覚に注意関心を払っている状態に戻る。息を吸って吐いている経験に気づいていよう。そのまま呼吸しながら、もう一度気になる出来事を呼び戻す。
呼吸のプロセスと出来事とその両方とともに、あなたは座っている。自分の新しい学びを、ゆっくりと目的をもった調子で明言する。ゆっくり吸い込んで、吐くと同時に話そう。1つの学んだことを言ったあと、次の学んだことを言う前に、2回いっぱいの呼吸をする(状況が許せば、はっきりした声で新しい学びを声に出すのが最適だ)。
それぞれの学びを3回くり返す。ランダムな順でもいいし、一定の順でもかまわない。もし、新しい学びのフレーズを加えたくなったら、それも書こう。声に出し終わったら、何でもいいから心に浮かんだことを書いてみる。どんな感じがするかについて短い描写を書くのもいい。ときにより、最後のステップは自分でも思いがけないものになるかもしれない。だとすれば、このプロセスの中で何かほんとうにシンプルに学習できたのだろう。
自分の新しい学びを心にとどめておこう。日々のなかでそれをマントラのように使うといい。もし自分が間抜けだと感じる傾向があるとしたら、人前にでるまえに、新しい学びをマントラのようにくり返す。そうすることで、自分の学びを日常のなかで体現することができる。これら全プロセスを通過するのに1週間かそれ以上かかるかもしれないが、それでいい。ただ、その中で自分に何が起こるかを見ていこう。
以上の練習が何らかの理由で、思っていたより難しいようであれば、今ではなく、ずっと後で試してみるのもいい。何か新しいものを学ぶ過程にいるとき、いったん過去に学んで身につけたものを手放すのは難しいこともある。