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精心道エクササイズ

「はい」と「いいえ」を同時に言う
Yes and No - Saying BOTH at the same time



 このエクササイズで、自分がどれほど頻繁にひとつの言葉だけを使うのかに気づくだろう。自分の身体で、もうひとつは自分の言葉で。自分のハートで、もうひとつは自分の理性で。また、このエクササイズは、自分がほんとうに求めているもの、あるいは信じたいものは何なのかを理解する助けにもなる。


A. ワークショップでは、通常3人でこのエクササイズを行う。それぞれの役割を、質問する人、クライエント、観察する人とする。
B. 2人でもかまわない。その場合、観察する役を省略する。
C. または1人でも可能。インデックス・カードかメモ用紙に、自分で書きとめよう。カードを1枚ずつめくって、自分に質問してゆく。その場合とくに(以前やったことがあってもなくても)実際に質問に答える前に、その答え方を一通り読んで確かめること。ある意味、ひとりで行うときが最も興味深い経験になるかもしれない。

 A、B、C、どれか1つ自分にあったメソッドを選択する。もし必要であったなら、エクササイズで使う言葉や動作をいくらか状況に応じて、変更を加える。

 観察する人は質問者の仲間としてはたらく。クライエントが「正しく」答えているかどうかとくに注意する。正しく回答されていないとき、観察者または質問者は、クライエントに修正を求める。


【準備段階】

1) 行きづまっていると感じている、自分が達成したい大きな願望のひとつに、注意深く集中する。
 ここでは、自分が完全に頓挫してしまっていることや、ほんとうには重要ではない達成目標は取りあげないこと。自分にとってほんとうに重要なことを選択しよう。
 クライエント役は、明確で短い一文にした、自分の達成したいことを述べる。「私はもっと収入のいい仕事に就きたい」「私は結婚したい」など。

 質問者は、短くて簡潔な文であるかを確かめる。この確認は重要だ。質問者は達成したいことを書きとめる。

2) クライエントがいま、ゴールの達成をどのくらいできそうに感じるか。1から10の間でスコアをつける。10の意味は、100%自分はやれる、1の意味はほとんど確実に自分は達成できないと感じることを表わす。8〜10のスコアがつくような達成したいことは取りあげないこと。3〜7の範囲のものが適切だろう。

3) 質問者は、一連の質問を問いかける。
 クライエントの生活で重要な要素である情報を引き出すつもりで。質問者はノートをつけ、12個の基本質問を訊く。
 それぞれの問いかけには「はい」または「いいえ」の答えがある。質問者は簡単な形式で、その回答を書きとめる。

 問いかけの例は、(質問者と観察者はすでに答えを知っている)
「お名前は◯◯ですか?」「あなたは女性ですか?」「結婚していますか?」「ご自分の仕事が好きですか?」「お子さんはいますか?」「趣味はゴルフですか?」「好物はイナゴのフライですか?」「あなたは歯科医ですか?」

4) 12個の問いかけをした後、質問者は観察者を伴って、12の質問を6個ずつの2つのグループに分ける。
 6個からなるリストの両方に、質問者はどちらのリストにも共通の7番目の質問を加える。
 7番目の問いかけはこういう形式をとる。
「あなたが達成したいという△△△を、達成できそうに感じますか?」


【第1段階】

5) クライエントは「ゆっくりと」6プラス1個からなる1つ目のリストから、質問に答えはじめる。
 クライエントの答えかたは、自分の頭をふる動作で「まったくの真実」で、はい/いいえで答える。それをしながら反対の、はい/いいえを話し言葉で答える。
 私が面談し質問されたなら、「名前はチャーリーですか?」頭でうなずきながら、話し言葉で「いいえ」と言う。女性かと訊かれたら、頭を横にふりながら、話し言葉で「はい」と言う。
 重要なのは、可能なかぎり、動作と話し言葉を同時に行うこと。あるいは、身体の動作がほんの少し先になるように。


【第2段階】

6) クライエントは「ゆっくりと」6プラス1個からなる2つ目のリストの、質問に答えはじめる。
 今回の答えかたは、先にやったことの逆である。
 クライエントは話し言葉で「まったく真実な」答えをし、それとは反対の答えを、動作で示す。
 私が面談し質問されたなら、「名前はチャーリーですか?」頭を横にふりながら、話し言葉で「はい」と言う。女性かと訊かれたら、うなずきながら、話し言葉で「いいえ」と言う。
 ここでも重要なのは、可能なかぎり動作と話し言葉を同時に行うこと。


【第3段階】

7) 3名そろって腰かけ、3分ほど呼吸をする。話さない。ただ座って呼吸する。


【第4段階】

8) クライエントはもう一度、自分の達成したいことを考える。どのくらい達成できそうに感じるか再び、スコアをつける。


話し合いをする:

どちらの方法がクライエントはやりにくいと感じたか?
 正しい言葉+反対の動作と、この逆とでは。

最も答えにくかった問いかけは何か?

クライエントがつけたスコアに変化はあったか?

このようなプロセスは、クライエントを混乱させたか?

このエクササイズをする中で、クライエントがもった感覚はちょうど、不確かであやふやな答えをするときに感じられるものと同様であったか?

質問者または観察者が言っておきたい、ここで何か気がついたことや、学んだことはあるか?

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 こんなふうに気づくことがよくある。質問じたいはさほど重要ではない。多くの人々にとってそれは簡単だ。私たちにとってほんとうに重要で、混沌をまねく原因となるのは、答えのほうなのだと。

(日本語訳:下尾崎 勉)



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